レイニーな心+2+


「僕、クレプスリーが欲しい」

僕はなんてことを言ってしまったのだろうか・・。
僕がその言葉を言った時からクレプスリーは黙ったまま、じっと僕の顔を見つめている。
そのクレプスリーの真剣な目におもわず目をそらしてしまった。
「ダレン・・。」
優しくクレプスリーが僕の名前をよぶ。
こんな体ばかり求める僕は、クレプスリーに愛される資格など初めからなかったのかもしれない。
そう考えると息がつまって答えられない。
なのに、クレプスリーはこんな僕の名前を優しくよんでくれる。

「ダレン・・。」

もうこれ以上、クレプスリーに迷惑をかけたらだめだ・・。
なにもかも、なくしてしまおう。


「ごめん、変なこと言っちゃって・・。でも、こんなこという僕って変でしょ。言葉より体が欲しいなんて・・。」

「ねぇ。クレプスリーもそう思うでしょ。だからさ、もうやめよ・・。」






なんで・・・。

なんで、僕はクレプスリーの腕の中で泣いているのだろう。
このあったかい腕の中で・・。
「ダレンだけでそう決めることは許さん。」
穏やかにクレプスリーが言った。
「なんで?変だと思わないの?」
泣きじゃくりながら答えた。
「変だと思うわけがなかろうが・・。」


クレプスリーがぎゅっと僕の体を抱きしめると耳元でこうささやいた。


「我輩いもお前と同じ気持ちだからな・・。」

かぁっっと顔が熱くなるのがわかった。
だって、クレプスリーも僕と同じ気持ちだということは・・・。


「今夜、ひとつになろうではないか。」

やっぱり・・・。そういうことになっちゃうんだよね。
どうしよう・・。
クレプスリーが欲しいけど、急に言われたら困ってしまう。

「なぁに、怖いことはないぞ。」
僕をみかねたのか、クレプスリーが優しく髪をなでながら言ってくれた。

僕は決心をつけた。

「うん・・。」
クレプスリーと僕の間ではそれだけでよかった。
「はじめに、誓いのキッスを・・。」
クレプスリーはにっと笑うと目をつぶって僕のほうに降りてきた。
僕も目を閉じた。
クレプスリーの唇が僕の唇にちゅっとふれた。
生まれて始めてのキスの味は雨の味がした。



+あとがき+
へへへっ。またまた中途半端なところで終わらせちゃいましたね。
てか、クレプとダレンの初チゥがこんなものでよろしいのでしょうか。
次回はついに禁断の一線を越えちゃいますがうまく書けそうにありません。
まっ、何とかなるとは思いますが・・。

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